ピックルボールはなぜアメリカで流行!?ブームから文化に。

コラム

アメリカで大流行のピックルボール

アメリカで大流行のピックルボール。コロナの流行以前は、ピックルボールは「高齢者の人も楽しめるスポーツ」として認識され、一部ではテニスプレイヤーなどのアスリートからは、ピックルボールは「高齢者のするスポーツ」として下にみる風潮までもありましたが、現在は全く違い「アメリカで最も成長するイケているスポーツ」として認識をされています。一時的なブームではなく、オリンピックに採用される可能性があるまで成長しているこのピックルボールがどこまで成長しているか、なぜ成長しているかを分析しました。

アメリカでのスポーツ人口ランキング3位!

2023年APP(Association of Pickleball Players)によると2023年3月で、約5000万人近くのアメリカ人がピックルボールをプレーしたと公表しています。APPレポート
前年のデータ(2022年8月)では 3650万人、今回が4830万人だったため、ピックルボールプレイヤーはまだまだ増加していることを表しています。また月1回以上プレーするピックルボールプレイヤーの平均年齢は、34.8歳となっており、若いスポーツとして広がっています。

この数字はなんと、アメリカに住む人の6人に1人がプレー、スポーツ人口ランキング(年1回でも経験)では、バイク、ランニングに次ぎ、3位という結果に。これは、ピックルボールが単なる娯楽を超え、多くのアメリカ人にとって重要なフィットネス活動、「文化」となっていることを示しています。

※USAPA(全米ピックルボール協会)の発表だと、産業レポートで2023年では競技人口が890万人と調査報告されています。SFIAレポート

なんと、テニスのラケットよりもパドルが売れている

ワシントンポストの記事で、Circana(情報リソース会社)によると2023年6月時点で、テニスラケットの総売上金額をピックルボールパドルが上回ったとのニュースが!!ピックルボールパドルの総売上は3億400万ドルで、2020年以来500%急増していて、急上昇!!アメリカのピックルボールのパドルブランドも800を超えています・・・!

アメリカのピックルボール専門店

ピックルボールが流行している理由

ピックルボールは1965年にアメリカで誕生しましたが、その人気が一気に高まったのはコロナ禍がきっかけでした。パンデミックで下記のような一連の流れで流行に至りました。

パンデミックでスポーツ施設がクローズ→コミュニティもクローズ→外でできるコミュニティと健康のために体を動かしたい欲が高まる→セレブがSNSでピックルボールのプレー風景をUP→真似してみると誰もが簡単に家の前や空いているスペースで簡単にできる→面白い→空いているテニスコートでもプレーできる→流行る

この時期、ビル・ゲイツレオナルド・ディカプリオなどの有名人がピックルボールを楽しむ姿がメディアで報じられ、このスポーツへの関心が急速に高まりました。スポーツ経験のない人でも気軽に参加できることが人気の秘密で、多くの人がプレーをするようになりました。

アメリカの西海岸と東海岸で、特にビジネスリーダーの間でこのスポーツが流行しました。そして、セレブリティがプレイする様子がメディアやSNSで公になることで、さらにその人気は加速しました。このブームは一時的なものに留まらず、多くのテニスコートがピックルボールコートに変わり、新たなピックルボール専用コートも次々と建設されました。

元々「非常に面白いスポーツ」が多くの人に知られたこと、そして「かっこいいスポーツ」として認知されたことが非常に重要です。

このように、ピックルボールは単なる流行にとどまらず、アメリカで広く受け入れられ、多くの人々に親しまれるスポーツとなりました。今や、その波はアメリカ全土に広がり、多くの人々がこのユニークなスポーツを楽しんでいます。

テニスの元プロのジャックソック選手(シングルス最高8位、ダブルス最高2位)もピックルボールのプロ選手へ転向。写真右。

オリンピック競技への道

オリンピック競技になれば、さらに世界中で火がつきます。オリンピック競技への道はいかに。

2028年ロサンゼルスオリンピック

ピックルボールが「2028年のロサンゼルスオリンピックでも選ばれるか・・・!?」という期待もありましたが、競技候補には選ばれませんでした。選ばれたのは、クリケット、野球・ソフトボール、フラッグフットボール、ラクロス、スカッシュの5種目でした。

2032年ブリスベンオリンピック

次は「2032年ブリスベンオリンピック」に選ばれるか注目です。オーストラリアでは、既にリーグが発足し、競技人口と人気が急上昇。オリンピック委員会メンバーもピックルボール好きな人がいるということで、今後に注目です!!

次は日本でも

日本でもアメリカのようにピックルボールが流行する兆しがあります。先日行われたTBS赤坂サカスでのイベントも数百人の人がピックルボールを体験し、大盛況でした!!日本のピックルボールの大きな流れも大きく前に動き出そうとしています!!

FAQ

Q
なんでピックルボールはアメリカで流行っているの?
A

その理由は、アメリカの経営者やセレブがピックルボールをプレーしていることが報道され、多くの人がそのスポーツの魅力を知ったからです。誰でも簡単にできて、コミュニケーションのツールとしても最適なところがコロナ禍でさらに人気に火をつけました。

Q
アメリカでのピックルボールのプレイ人口は?
A

2023年、アメリカで過去1年間に一度でもプレーしたことがある人は約5000万人というデータがあります。

Q
アメリカの競技人口は?
A
アメリカでの競技人口は、2022年で890万人とされています。
Q
アメリカにはピックルボールのリーグがあるの?
A
MLP(メジャーリーグピックルボール)やNPL(ナショナルピックルボールリーグ)があります。
タイトルとURLをコピーしました